May 10, 2006

垂直の記憶

「ソロ」に続き、山野井泰史氏著「垂直の記憶」を読了。

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8000m峰に挑むための訓練、ブロード・ピークに始まり、メラ・ピーク西壁、アマ・ダブラム西壁、チョ・オユー南西壁、レディース・フィンガー南壁、マカルー西壁、マナスル北西壁、K2、そして奇跡(執念)の帰還となったギャチュン・カンまでが本人ならではのリアリティで描かれている。

ただ「すごい」としか言えない。
この人は尊敬する人ではなく、憧れる人である。ここまで好きなことに命を捧げられる生き方には憧れても、同じ事をしようという気にはならない。

ちょっとだけ身近に感じたのは、彼でも恐怖を感じて登ることをためらうこともあるということ。

本書にはコラムも含まれていて、家族や友人の事も書かれている。特に印象に残ったのは以下の文


一般的には「山は逃げない」と言われるが、チャンスは何度も訪れないし、やはり逃げていくものだと思う。だからこそ、年をとったらできない、今しかできないことを、激しく、そして全力で挑戦してきたつもりだ。

「山は逃げない」

私もこの言葉を使って予定を変更したことが度々ある。
が、山野井氏の言うとおり、年齢を重ねる毎にチャンスは減っていくだろう(肉体的にも、社会的立場としても)。二度とない、というほどではないにしろ、今だからこそできることがあるのも事実に思える。

もちろん無謀なチャレンジはしたくないししてもいけない。ただ、安易に「山は逃げない」と使うことなく、今よりもしっかりとした計画をたて、そして的確な判断ができるように、努力していこう。

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